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デザイン no.66
美術出版社『デザイン』誌1964年12月号。この年の表紙デザインはすべて杉浦康平が担当し、精緻なジオメトリックパターンのバリエーションが展開されています。
“当時の僕は、とても構成主義的な、あるいはある種の数理的な秩序をもつデザイン、スイスやドイツでは「カルテ・クンスト」と呼ばれる――「プログラミング・アート」と訳されていますが――それに似たデザインをしていたんです。(中略)写真植字機という、当時の僕らにとっては革命的な文字組みのシステムがデザインの分野にも定着しかけていた。その地紋のパターンを取りあげて、レンズによって拡大したり縮小したりしながら、マトリックスを並べて作ったものですね。手で描くということを一切せず、マトリックスの上に大きさの指定を数字で書くだけで、写植で打ち上げたデザインです。この当時にはこうした指定の仕方、手を使わないデザインをする人はほかにいなかったと思います。”
――『グラフィックデザイナーの肖像』所収 杉浦康平インタビュー(2004)より
目次
- 神田昭夫の造形 和田誠
- スイス博覧館のディスプレイなど 亀倉雄策, 磯崎新
- はるかなるもの <デザイナー三面鏡> 藤森健次
- 二科商業より:桎梏は何か 日向あき子
- パーソンズ・スクール・オブ・デザイン, ニューヨーク アメリカのデザイン学校の概要 田中正明
- 600型電話機デザインの周辺 渡辺力, 高柳晃
- ニコンSPのポスター 山城隆一
ほか
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