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対話録 現代マンガ悲歌

青林堂『ガロ』誌上での企画をベースにした、対談・座談会形式のアンソロジー。
ガロ編集長・長井勝一の人選の妙により、マンガ家自身と、詩人、哲学者、小説家、画家、映画監督、評論家といった多彩な豪華顔ぶれが相まみえており、黎明期のマンガ批評史において非常に重要な資料となっています。
ポップアート感溢れる「アリス」モチーフのカバーイラストは、佐々木マキによるもの。
目次
- ユートピアはどこに 水木しげる・鶴見俊輔
- 地獄に咲く花なんの花 林静一・鈴木清順
- 土着大衆の実存と論理 つげ義春・鈴木志郎康
- マンガの情念とは何か 滝田ゆう・石子順造
- マンガを解放するマンガ 佐々木マキ・中村宏
- “命を賭ける”生活と精神 永島慎二・上野昂志
- 社会の中での個人の発見 楠勝平・梶井純
- 戦後生活の痛み つげ忠男・権藤晋
- どうしようもなく… 勝又進・塚崎祥
- 画家からマンガ家へ 赤瀬川原平・石子順造
- 救われない状況、苛立つ人々 池上遼一・梶井純
- 少年時の記憶の構造 滝田ゆう・金井美恵子・菊池浅次郎
- 座談会 “マンガ・ブーム”とは無縁か つげ義春・滝田ゆう・石子順造・権藤晋・梶井純
- あとがき
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