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現代のイメージ 美術手帖 1962年4月号増刊
『美術手帖』1962年4月号増刊。特集は「現代のイメージ」と題した、美術/建築/写真/デザイン/イラストレーションなど諸分野の第一人者によるアンソロジー。
武満徹と杉浦康平による図形楽譜「弦楽器のためのコロナⅡ」は、透明セロハンに印刷されたシート3枚が付属。
真鍋博の「透明な地図」は、半透明のトレーシングペーパーのページを重ねあわせる表現で“頁をめくる手の動きが経過時間を示し、からみあい、むすびつくオブジェ化のこころみ”と称され、ブルーノ・ムナーリ『きりのなかのサーカス』(初版1968年)に先んじた実験的表現であったことも興味深い。
目次
- 影像人間の言葉 滝口修造
- 原子の火 服部学・北代省三
- 透明な地図 真鍋博
- 若い闘争 岡本太郎
- インダストリアルデザイン・NORAISM 泉真也
- 弦楽器のためのコロナⅡ 武満徹・杉浦康平
- 国境 二川幸夫
- 孵化過程 磯崎新
- asphalt 東松照明
- 作品 上村次敏
- 荒川修作の作品によるPhoto・構成 大辻清司
- 電子顕微鏡写真 日本電子KK提供
- ロケット発射の瞬間 植村恒義
- 凍結光弾性写真 西田正孝
- Kcl結晶の格子欠陥(光学顕微鏡写真) 霄純衣
- うばゆりの果実の開裂 亘理俊次
- 蛍光顕微鏡で見た癌細胞 水野重光
- シラノ・ド・ベルジュラックの復活 中原佑介
- 表紙 写真:若いやつでの実・亘理俊次 構成・杉浦康平
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