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デザイン no.1 特集:杉浦康平
美術出版社『デザイン』誌1977年11月号、月刊から隔月刊にリニューアルしての第1号。
近年の杉浦作品回顧展まで“自らの仕事を振り返ることなく前へ前へと突き進んできた(「杉浦康平・脈動する本」展図録より)”と語る杉浦が、自ら自作を披歴する非常に珍しい企画。
杉浦康平の特集ページは、杉浦自身と杉浦事務所のスタッフがデザインとレイアウトを担当。杉浦康平+中垣信夫+辻修平+海保透+鈴木一誌+杉浦冨美子+赤崎正一といった面々が参加し、独自のレイアウトグリッドと圧倒的な情報解像度で、他ページとは一線を画す異彩を放っています。
『遊』の表紙デザイン、『エピステーメー』のエディトリアルデザイン、『平凡社 百科年鑑』のダイアグラム、『人間人形時代』のブックデザイン、『立体で見る[星の本]』の3D星座図など、おもに1975年~1977年の作品が杉浦自身の解説とともに紹介されています。
目次
- 特集 杉浦康平 <微視・巨視>の世界変換像
- 手法の永久運動 杉浦康平の文字=図像論 磯崎新
- 観念の複合振動 電報で打てない杉浦康平についての話 松岡正剛
- 海外のグラフィックデザイナー ドン・ウェラーの近作
私達の仕事のフィロソフィ ドン・ウェラー - プロスペッティーヴァ アトリエのなかで あるいはコピーは気ままに 土屋耕一
- デザイン新世代1 河北秀也
社会派のコミュニケーター登場 板野長美
デザインの現場に立つ 河北秀也 - 芹澤銈介の「華」と「風」展 芹澤銈介の創造と飛翔 四本貴資
- リュルサの遺した縦糸と横糸 加藤玖仁子
- 中垣信夫連載対談1 印刷と印刷の彼岸 もののはじめ考 ゲスト:小池光三
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